• 文字サイズ
  • 文字サイズ[小]
  • 文字サイズ[中]
  • 文字サイズ[大]

虎の巻|高尿酸血症・痛風の経過

高尿酸血症・痛風の経過

高尿酸血症・痛風は一連の疾患です。

血清尿酸値は、尿酸の産生と排泄のバランスによって決まるため、尿酸の産生過剰や腎臓からの排泄低下、あるいは両者が混合した場合、高尿酸血症となります。痛風は、高尿酸血症が持続した結果、進行していく慢性疾患です。
高尿酸血症・痛風の自然経過は、「無症候性高尿酸血症期」、「急性痛風発作期」、「慢性結節性痛風期」の3段階で進行します。

高尿酸血症・痛風の自然経過
高尿酸血症・痛風の自然経過
無症候性高尿酸血症期

臨床症状はありませんが、持続することによって関節腔内等に尿酸塩結晶が析出・沈着します。この時期から尿路結石を生じることがあります。

急性痛風発作期

痛風発作が一度でも起これば「急性痛風発作期」に入ったと考えます。高尿酸血症を放置すると痛風発作は高い確率で再発します。発作と発作の間は全く症状がありません(間欠期)が、高尿酸血症を放置すると徐々に発作の頻度が増し、発作の間隔が短くなります。

慢性結節性痛風期

痛風発作が頻発し、発作が寛解しないうちに次の発作が発症します。
尿酸塩結晶が関節以外の部位にも析出し、痛風結節、腎障害(痛風腎)、骨破壊などを発症する場合もあります。
またかつては痛風腎から尿毒症に移行することが多く、尿毒症は死因の多くを占めましたが、高尿酸血症の治療が進んだ現在では尿毒症による死亡は激減しています。

痛風患者の痛風発作再発率(米国)

米国における調査では、痛風発作は初回発作から2年以内に78%、1年以内に62%が再発し、初回発作から10年以上再発しない患者はわずか7%にすぎないことが報告されています。
Wortmann RL, et al: eds. Kelly's Textbook of Rheumatology, 7th ed.:1402-1429, 2005

page top
  • 次のページへ