虎の巻|疫学

メタボリックシンドローム・肥満(内臓脂肪蓄積)

疫学

痛風の発症と肥満には正の相関関係がみられます。

血清尿酸値と肥満度は正相関し、肥満度が高いほど高尿酸血症や痛風の発症頻度が上昇することが報告されています。
さらに、体重減少が痛風発症の予防因子であるとの報告もあります。

肥満度と痛風の発症(Health Professionals Follow-up Study)
肥満度と痛風の発症(Health Professionals Follow-up Study)
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体重変化と痛風の発症(Health Professionals Follow-up Study)
米国において、47,150人の男性の医療関係者を対象に12年間の前向き調査を行い体重の変化と痛風発症の相対危険度を検討した結果、登録時からの体重の増減が-2.3~+2.3kgであった人の痛風発症の相対危険度を1とした場合、13.5kg以上増加した人が1.72であったのに対して、4.5kg以上減少した人の相対危険度は0.61でした。(Choi HK, et al. Arch Intern Med 165:742-748,2005)
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血清尿酸値の上昇に伴ってメタボリックシンドロームの頻度は増加します。
血清尿酸値が上昇するにつれてメタボリックシンドロームの頻度は高くなり、逆にメタボリックシンドロームの構成要素数が増加するにつれて血清尿酸値が上昇するとの疫学報告は数多くあります。(⇒高尿酸血症のリスク:高尿酸血症とメタボリックシンドローム)

用語解説

肥満:
肥満とは体内の脂肪組織が過剰に蓄積した状態であり、脂肪細胞の一つ一つが肥大したり、数が増えたりすると肥満となる。
肥満度を表す指数の1つであるBMI(Body Mass Index)は以下の式で定義され、BMI 25以上が肥満とされている。
 BMI(kg/m2)=体重(kg)/(身長(m))2
肥満と疾病の関係が調査され、最も疾病合併率の少ないBMIは男性で22.2、女性で21.9であることが明らかになり、これに基づき日本肥満学会ではBMI 22を基準として標準体重の算出を提唱している。
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