虎の巻|食事療法

高尿酸血症・痛風の生活指導

食事療法

食事療法は、総エネルギーの制限が主体となってきています。
肥満を合併している高尿酸血症は、体重の減量のみで血清尿酸値が改善されることがあるので、適正摂取エネルギー量を守り、肥満を改善します。
プリン体の摂取制限は、入院患者以外では厳密に行うことは難しいため、高プリン食を極力控えるという指導が望ましいとされています。また一概にプリン体含有量が多い食品といっても、肉類・魚介類などの動物性蛋白質は血清尿酸値を上昇させますが、乳製品はむしろ低下させ、痛風のリスクも増加させないため、積極的に摂ることが薦められます。
最近の疫学研究で、ショ糖や果糖の摂取量と比例して血清尿酸値が上昇し、痛風のリスクも増加するとの報告があるため、これらを多く含むような甘いものやジュース、果物などの取りすぎは控えます。
尿路結石を防ぐためには、アルカリ性食品を積極的にとって尿をアルカリ化することと、十分な水分摂取により尿の量を多くすることが重要です。
食品と痛風発症の関係(米国)

1986年に40歳から75歳であった痛風歴のない男性47,150人に対して食事内容と痛風発症リスクの関係を食品摂取量によって5グループに群別し、痛風発症リスクの最も少ないグループの危険度を1とした時の相対危険度として検討した結果、肉類と魚介類を毎日多く摂取する群では、肉類と魚介類をほとんど摂取しない群と比べて、痛風を発症する危険度が各々1.41倍及び1.51倍高かったのに対して、乳製品を多く摂取する群ではほとんど摂取しない群と比べて痛風発症の危険度は0.56倍でした。(Choi HK et al. N Engl J Med 350: 1093-1103, 2004)

尿をアルカリ化する食品と酸性化する食品
尿をアルカリ化する食品と酸性化する食品

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ショ糖・果糖による尿酸値の上昇


果糖の分解の際には、大量のATPが消費されることにより尿酸が産生されます。
またショ糖は果糖とブドウ糖からなる二糖類であり、腸管内で果糖とブドウ糖に分解されて吸収されるため、果糖と同様に尿酸値を上昇させます。
果糖は多くの清涼飲料水に含まれますが、特にジュース等の液体の形で急速に果糖が吸収されると急激にATPの分解が起こりますので、果糖を多く含んだジュースの大量摂取は控えるほうがよいといえます。


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